2021-09-30
飲み込む力は40歳頃から衰えはじめる
9月30日をもって、全国の新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除されました。
9月21日には鹿児島市の新規感染者も89日ぶりに0となり、第5波は収まりを見せています。第5波を経て、ワクチン接種者では重症化が起こりにくくなることが改めて示されたようです。
今回は高齢者に起こる誤嚥性肺炎の原因でもある「飲み込み」についてまとめてみました。
実際のところ、のどの衰えは気がつきにくく、飲み込む力が弱くなることが表面化するのは70歳頃からです。
しかし、飲み込みに関わる筋肉は、40歳頃から衰えはじめます。
飲み込む力の低下を防ぐためには、早めの訓練をはじめ、余裕をもって飲み込める「のどの力」を維持・向上させることがとても大切です。
老化によって重症の嚥下障害(飲み込む力の低下)になってしまうと、体力や理解力が低下し、元に戻れるほど十分なトレーニングができなくなるからです。
少し気になると感じた時から始めることが大切です。
飲み込む力を維持し、向上させるために役立つ運動として「おでこ体操」や「あご持ち上げ体操」があります。
運動の方法はインターネットで検索するとたくさん出てきますので、文字数の関係上ここでは割愛させていただきます。
食事前に行うとより効果的で、日々の継続により誤嚥性肺炎の危険性などをかなり減らすことができ、命を守ることにもつながります。
身近に飲み込みが気になる方がいましたら、伝えていただけると幸いです。
言語聴覚士 ST