2020-07-01
高齢者の水分管理
【高齢者の水分管理】
梅雨が明けると、暑い夏がやってきます。脱水・熱中症に気を付けなければなりません!!
★脱水症にならない為には、普段からの水分と電解質補給が重要★
~脱水症を防ぐポイント~
①こまめに水分と電解質を補給。
②発汗量に合わせてスポーツドリンクや経口補水液を使い分ける。
③就寝前、目覚めにコップ一杯の経口補水液を飲む。
体内の水分量が少なく、もともと脱水になりやすい高齢者には、こまめな水分と電解質補給が重要です。家の中でくつろいでいる状態であれば、1時間に100ml程度のお水やお茶を飲んで口を潤すことがおすすめです。また、発汗時や喉が渇いたと感じた時は、体液に近い成分で体に吸収しやすい経口補水液をこまめに1~2口飲むことがおすすめです。高齢者の激しい運動は急な発汗を招くため、重度の脱水状態になりやすいので避けましょう。また、就寝前と、目覚めにコップ一杯の経口補水液を摂ることをおすすめします。寝る前はトイレに行きたくなるからと水分を控える方もいらっしゃいますが、就寝中はコップ1杯程度の汗をかきます。睡眠中は水分と電解質補給ができないため、血液がドロドロして脳血栓の危険が高まります。脳血栓は就寝時脱水の進んだ朝に起きやすいとの学会報告もあります。下記のチェックリストで該当する項目が多いほど脱水症に近い段階である可能性を疑い、適切な水分補給で予防に努めましょう。
【脱水症予防の為のチェックシート】
□ トイレに行く回数が減っている □ なんとなく元気がない □ 尿の色が濃くなる □ 昼間寝てばかりいる。□ 便秘になる。 □ 暑いのに汗をかかない。□ 食欲が出ない。 □ 皮膚のハリがない。
【酒の飲みすぎには要注意!!】
その主な理由は2つあります。
1つ目として、アルコールによる利尿作用が上げられます。お酒を飲んだ以上に尿として水分が出ていってしまうためです。
特にビールは利尿作用が強く、1リットルのビールを飲むことで、1.1リットルの水を失うと言われています。
アセトアルデヒドがどんどん作り出される前に水分が失われその排出が遅れ、二日酔いになりやすい状態を招いてしまいます。
さらに夏の炎天下でのビールは、発汗で一層水分が失われる条件であるため、より脱水になりやすいのです。
2つ目の理由は、アルコールを分解する際に水が必要なためです。
アセトアルデヒドは体内で酢酸(お酢に含まれる酸味成分)に分解され、さらに二酸化炭素と水になり、尿や汗、呼気等になって排出されます。
その分解過程で必要となる酵素の働きに、水が必要となります。
ビールがおいしい季節になり、ついつい飲みすぎたりしてしまいますよね。気を付けましょう(*^▽^*)